エイコン(ACON)の血糖値測定器を使って血糖値をコントロール
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糖尿病の潜在率を簡単に算出する

糖尿病チェック

 

簡単に糖尿病の潜在率が分かるセルフチェック方法をご紹介しますので、ぜひ試してみて下さい。質問にイエスかノーで答えるだけです。まず食生活に関して質問します。「焼肉などの脂っこい食べ物をよく食べる」、「ケーキなどの甘い食べ物をよく食べる」、「大酒飲み」、「大食い」、「食生活が不規則」、「食べ物は噛まずに早食い」以上6つです。

 

次に体型や生活習慣について答えて下さい。「肥満傾向」、「糖尿病の身内がいる」、「朝起きて疲労感を感じる」、「ほとんど運動しない」、「よく居眠りする」、「肌が乾燥して痒い」、「尿が臭う」以上7つです。

 

合計13つの質問に対して、イエスの数は何個ありましたか?合計で6個以上イエスがあったら赤信号です。既に発症している確率が高くなり、まだ発病していなくても予備軍です。早急に医療機関で検査を受けて現在のステージを確認する必要があります。

 

糖尿病検査キットも便利です

糖尿病を発病していることに自分でも気付いているのに、どうしても病院に行く時間がないという理由で受診できない方もいらっしゃると思います。先ほどのセルフチェック方法で6項目以上イエスと答えたのに、まだ認めたくない方も少なくないはずです。

 

病院に行く時間がないと思うのは、本当に時間がないのかしれませんが、自分に対して言い訳しているのかもしれません。もっと真剣にどうにかしなくちゃと自覚するためには糖尿病検査キットも便利です。検査キットにも色々ありますが、実は血糖値測定器も自宅で血糖値の値を調べることで糖尿病かどうか調べることができます。

 

ただ、糖尿病かどうか確かめるために本体が1万円前後する医療機器をいきなり購入する気にはなれませんよね。グレーゾーンにいるなら、おしっこをかけるだけで尿糖の有無をチェックすることができる尿糖検査紙がおすすめです。

 

価格も10枚で1,000円程度と安く買えます。インターネットやドラッグストアで購入可能ですから入手も簡単です。5,000円前後しますが、ヘモグロビンA1cを測定することができるもう少し本格的な検査キットも出回っています。ヘモグロビンA1c値の検査キットは、自宅で採血してから提携している医療機関や検査機関に血液を提出して検査結果を教えてもらうシステムです。

 

病院の検査で分かること

病院では何のためにどんな検査を受けるのでしょうか。病院では血糖値とヘモグロビンA1cの数値を調べるために血液検査を行います。実は血糖値を測る検査には、3つもの種類があります。あまりタイミングを気にせずに採血して検査するのが随時血糖値です。血糖値は血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことで、1デシリットル中の血液に何ミリグラムのブドウ糖が含まれているか数値化します。

 

厄介なことに、血糖値は刻一刻と変化します。特に食後の数値が激しく変わる恐れがあるので、随時血糖値だけでは情報が足りません。血糖値が正常であれば、食後一時的に血糖値が上がっても膵臓からインスリンが分泌されれば自然に下がっていきます。

 

しかしインスリンの分泌や働きが衰えている糖尿病患者さんの場合、ご飯を食べ終わったあとに一気に数値が高くなることも珍しくありません。糖尿病になると、胃が空っぽでお腹が空いている時も数値が高いままキープされる傾向があります。

 

朝食抜きで測る空腹時血糖値検査

病院の総合受付

 

血糖値を調べるための精密検査は予約が必要です。随時血糖値検査だけならいつでも受けることができますが、もっと詳しく調べるための空腹時血糖値検査は、検査当日の朝ご飯を食べることができません。

 

胃が空の時の数値を調べるために朝食を抜き、空腹の状態で採血します。もう1つの検査は、絶食が強いられる75g経口ブドウ糖負荷試験です。検査を受ける当日の朝まで10時間以上絶食して、胃に何も入っていない状態で採血した血糖値を調べます。それからブドウ糖を75g溶かした液体を飲んで負荷をかけ、1時間後と2時間後に再度血糖値を測定します。

 

ここまで詳しく調べると、食事の影響で血糖値がどう変動するかが分かりますので、より正確に診断することができます。自宅で血糖値を測定するのが効果を発揮するのも、食後の数値の変動をリアルタイムでチェックすることができるからです。

 

糖尿病の診断基準

糖尿病の診断基準には4つの種類があります。随時血糖値が200mg/dL以上、空腹時血糖値が126/dL以上、75g糖負荷試験で2時間値200/dL以上、そしてヘモグロビンA1c6.5以上のいずれかを記録し、再現性があると認められる場合に糖尿病と診断されます。

 

今まで補助的な指標として考えられていたヘモグロビンAlcは、2010年7月から正式な診断基準の1つに加えられました。その他、糖尿病の典型的な症状や合併症の症状が出ている時も診断が下ります。血糖値が高いという条件だけでは糖尿の疑いがあるグレーゾーンとされます。宣告されないことで焦りを感じにくいことも影響しているはずです。

 

「診断されてから真剣に血糖値対策に取り組もう」と考えているかつての私のような患者さんも大勢いらっしゃると思いますが、診断が確定するまで待つ必要はどこにもありません。異常が出ている以上少しでも早く自己測定を始めましょう。自分の体と家族のためにも血糖値マネジメントに取り組んだ方が将来を考えると安心出来ます。