エイコン(ACON)の血糖値測定器を使って血糖値をコントロール
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そもそも血糖値測定器とは

血糖値測定器

 

血糖値測定器は文字通り、血糖値を測るための医療用具です。通常病院で血糖値を測定していますが、家庭用の測定器があれば測定回数を一気に増やすことができます。数値の上昇で避けた方がよい食べ物、(自分の体にとって)効き目のあるサプリ、お茶なんかも分かるようになるので、予想以上に使えるアイテムです。医療の専門知識がない方でも、問題なく使えるよう工夫されています。私のように手先が不器用な人間でも大丈夫です。

 

血糖値測定器に副作用?

血糖値測定器は薬ではないので、副作用を起こす心配はありません。副作用のリスクを伴うのは、薬だけです。けれどどういうわけか、日本では血糖値測定器のセンサーが薬剤と同じように扱われています。

 

そのため、高度医療機器の販売免許を取得している薬局で購入しなければなりません。「副作用が怖い」と誤解している方もいらっしゃるようです。初めてだとどうしても血糖値測定器そのものに対する不安が拭えない方もいらっしゃるかもしれませんが、血糖値を測るだけなので副作用が起こることはありません。

 

合わないと肌が荒れる美容器具の方が副作用のリスクがよほど高いと思います。病院でも貸与するぐらいですから、安全性は保証されています。もちろん使用方法を丁寧に説明した上で貸与されるのですから、ネットなどで個人的に購入する場合、きちんとした取説が付いているかが重要です。外国の製品であれば日本語の取説なのかどうかも重要です。

 

血糖値測定器の精度

血糖値測定器の安全性は問題ありません。それよりも気にしなくてはならないのが、誤差の問題です。せっかく測っても誤差があまりにも大きいと、判断ミスに繋がる可能性があります。誤判定の結果、飲まなくてもよい薬を服用してしまうのも避けたいところです。

 

食事制限の仕方を間違えてしまうことも、糖尿病患者にとって大きな問題です。日頃から食事を制限されている糖尿病患者にとって、ご飯茶碗半分食べられるかどうかは大きな問題です。大事な問題なのに日本ではなぜか精度に関する情報はあまり表に出てきません。

 

その点は糖尿病大国のアメリカでは、メーカー側で第三者機関に頼んで積極的に正確さを検査してもらい、大々的に発表しています。私が使っているエイコン(ACON)は、精度99%の正確さを誇る優秀な測定器です。同じぐらい精度の高い測定器の中から、本体も消耗品代が安くてネットで買えるもので選びエイコンに決めました。消耗品がネット注文できない不便なメーカーもありますから、面倒だとならないよう要注意です。

 

病院貸与の血糖値測定器が正確とは限らない

患者に説明する医師
病院から血糖値測定器を貸してもらう場合、一般に販売されている血糖値測定器ではなく専用の機器が貸与されるわけではありません。私も最初は高精度のものが支給されると思い込んでいました。病院が貸与するのは、提携しているメーカーが扱う一般家庭向けの血糖値測定器です。

 

病院で使っているプロ仕様のものを貸してもらえるわけではありません。家庭用なので素人でも簡単に扱うことができます。しかし精度はプロ用のものよりも劣ります。びっくりかもしれませんが、多くの病院で扱っているワンタッチウルトラビューの精度は79%しかありません。

 

私が愛用している精度99%のエイコンと比べると大きく正確さに欠けます。病院貸与の測定器の精度が高いとは限らない事実。これはあまり知られていません。知名度の高さだけでメーカーを選んではいけないと言うことです。1~2%ぐらいの誤差ならピリピリすることはありません。ただ、せめて90%は欲しいところです。

 

第三者機関が調べて発表しているこの数字は、もちろんベストなコンディションで測定されています。湿度や温度あるいは測り方によって誤差が出る可能性があります。ベストコンディションで精度79%だと、普段使う時の数値はもっと誤差が出ることが予想されます。

 

病院で血糖値を測るデメリット

病院で血糖値を測定する時の誤差は2~3%程度です。正確な数値が必要な時は医療機関で検査を受けるのが一番です。ただ、待ち時間と往復の労力を考えると自己測定も必要です。定期的に病院で血糖値を測定しているだけでは、十分な回数を測定できているとは言えません。

 

たった数日で血糖値が急激に上昇して生命を脅かす糖尿病特有の発作もあります。月に1度の検査ではとても足りません。年に一度の検査で安心している方は論外です。自覚症状が乏しいので放置されがちですが、糖尿病は本当に舐めてかかってはいけない病気です。

 

「定期的に測定しているから」と油断しがちなのが、病院で血糖値を測るデメリットかも知れません。人間ドッグで異常が見つからなかったことに気が緩み、かえって健康をおろそかにするようになってしまうケースが多いことも問題になっています。

 

意外な食べ物で寿命を縮めることも

糖尿病は何の手立ても打たずにいると、視力や手足が奪われます。これは決して特別なケースではないことを自覚しなくてはなりません。特に私のようなヘモグロビンA1c8.5以上の糖尿病患者は、病気の進行を食い止めるために日々リアルタイムで数値を把握しておかなければなりません。

 

実際に思わぬ食べ物が数値を上昇させたりするので、血糖値マネジメントに血糖値測定器は欠かせません。私の場合は餅がNGフードでした。最初は血糖値の変動を正確に把握するために、1日7回も測定していました。

 

病院では空腹時の数値を測定しますが、自宅では食後2時間の血糖値を測ります。血糖値が200を超えないよう、献立や量を調整してコントロールすることが目的です。病状が悪化すると入院して検査を受けることになりますので、桁違いのお金が出ていくことになります。測定器と「これ以上糖尿病を悪化させたくない」と言う気持ちさえあれば、入院せずに血糖値をコントロールすることが可能です。