まずは有名どころのテルモの血糖値測定器
国内外の売れ筋の血糖値測定器には色々な種類があります。実際に血糖値測定器を使うには本体のみの購入では終わらないので機種の特徴もですが、ランニングコストも含めて比較検討しましょう。
まずは有名どころのテルモの血糖値測定器は、国内メーカーという安心感が最大の魅力です。本体も楽天で買えるので、購入できる薬局が近くにない方にも便利ですよね。テルモのメディセーフシリーズはフィットスマイル、フィット、ミニなど3種類以上が展開されています。
音声確認できるカラー対応のフィットスマイルは「重さと厚みが気になる」と言う声が目立ちます。持ち歩きに便利なミニは直射日光に弱い部分がネックになることが気になりました。いずれにしてもセンサーは1回分120円もします。ランニングコストは安くない上、消耗品がネットで買えない点は買いやすさを求める私にとって致命的な欠点です。
ニプロは表示が小さい
ニプロは小型軽量タイプのトゥルーピコが一番人気です。本体とセンサーが比較的安価なことが人気の理由なのでしょう。たまごっちに似ている世界最小サイズの本体は3,000円台で購入可能で、センサーも1枚100円しません。ただし本体は指定薬局で購入しなければなりません。センサーだけ扱っている個人輸入サイトを発見しましたが、サポート体制は期待できないサイトでした。
それ以上に気になったのは、表示がとにかく見にくいことです。たった17gしかないので携帯用には最適ですが、ストレスになるぐらい表示が小さいのです。携帯用として使い方が向く機種だと思います。糖尿病は悪化すると視力が落ちる病気ですから、いくら軽量化でも肝心な表示が見えにくいのは糖尿病患者にはよいとは言えません。ニプロの他の2種類のセンサーはテルモより8円高く、1回分128円で販売されています。ちなみに音声確認ができるケアファストCは、充電に時間がかかります。
オムロンの血糖値測定器
体重計と浅田真央ちゃんのCMで有名なオムロンからも血糖値測定器が販売されています。とは言っても、オムロンは一般的なイメージほどヘルスケア分野に力を入れていません。あまり知られていないと思うのですが、オムロンのヘルスケア分野の売上は一割もありません。
オムロンプレシジョンエクシードは子会社が販売しています。そもそも製造しているのはオムロンではなくアボット社です。オムロンがアボット社から本体と消耗品を買い取って一般向けに販売しているので、当然諸々のコストが上乗せされています。
そもそもオムロンは現在、消耗品が入手困難です。サービスセンターに連絡して近くの薬局を調べて貰わなければなりませんし、購入する度に在庫を確認しなければなりません。しかも品切れ状態が続いているので知名度の高さだけで本体を購入してしまうと絶対に後悔します。
アボットジャパンはランニングコストが高い
アボットジャパンはランニングコストが高く、フリーダムライトは1枚136円もします。採血量が少ないのは確実に魅力的です。しかし、1日3回測定するとセンサー代だけでも408円もします。これに針代、アルコール綿代がかかることを考えると、とても手が出ません。
ケトン体が測れることで話題のエクシードとプレシジョンネオも120円オーバーで安くありません。国内では120円がだいたい相場になっていますが、海外には50円以下のセンサーがたくさんあります。よほどの魅力がない限り、消耗品が高い血糖値測定器を購入する気にはなれません。ケトン体も尿検査と血液検査で分かりますから、定期的に通院しているなら自宅で測る必要がありません。
ジョンソン&ジョンソンとバイエル薬品は重い
ジョンソン&ジョンソンとバイエル薬品の血糖値測定器は、どちらも重さが大きなデメリットになります。そもそもジョンソン&ジョンソンのセンサーは139円なので、1回分50円以下に抑えたい私の選択肢から外れます。バイエル薬品のセンサーも116円と100円オーバーで本体は100g以上あります。
ロシュ・ダイアグノスティックスのメリット&デメリット
ロシュ・ダイアグノスティックスのアキュチェックシリーズは機能性に富んでいる印象だったので、個人的にはとても気になりました。一番安いSTメーターのセンサーは1回分70円です。70円ならなんとか許せる金額なので、詳しく調べてみました。
私の希望通り本体と穿刺器具、センサーも通販で購入することができます。ところが、一緒に使う針はネットで売っていないので一部の薬局で買うしかありません。お取り寄せ可能かどうか事前に問い合わせた上、高度管理医療機器の販売資格を取得した従業員がいないと購入することができません。
ユーザーのクチコミ情報もチェックしましたが、在庫確認のやり取りも普通のアルバイトさんだと専門用語が通じないため、薬剤師さんに代わって貰うまでに何度も説明しなければならないそうです。ストレスも血糖値上昇の大敵なので、候補リストから外しました。
昼間使いにくい日本光電の血糖値測定器
食前・食後のマーク機能がついた日本光電の血糖値測定器、フォラケアグラフィックも気になりましたが、操作性に関して評判が悪い上「直射日光が反射して文字が見えにくい」との口コミが目立ちました。当然日中も測定しますから昼間は文字が見えにくいのでは困ります。
さらにセンサーは1回分120円と予算オーバーです。そして案の定センサーは通販で購入することができません。つまり、メーカーに問い合わせて取り引きできる薬局で一番近いところを教えて貰った上、お取り寄せのための手続きをしなければなりません。毎日使う消耗品にこんな手間をかけるのは間違いなくストレスです。
アークレイの測定時間は遅い
アークレイから出ているグルコカードシリーズのGブラックは、小型軽量タイプと謳われていたので期待しましたが75gもあります。“当社比”の軽量タイプは当てになりません。本当に軽いニプロのトゥルーピコは17gなので、アークレイの方は看板に偽り有りと言わざるを得ません。
マイダイヤの方は測定時間が遅く、15秒もかかります。今は4~5秒で測定できる機種が多いので、時間がかかる印象です。また、通販で購入できるのは本体だけで消耗品は薬局で買うしかありません。センサーも1枚140円と特別安いわけではありません。